スクールカウンセラーの勤務時間内で、スクールカウンセラーだよりを作成しているスクールカウンセラーは非常に少ないのではないかと思います。多くのスクールカウンセラーは、自宅で時間を見つけてスクールカウンセラーだよりの原稿を作成して、出来上がったおたよりのファイルを自宅のパソコンから学校にメールするなどして、学校での印刷を行っています。
本当は、おたよりもスクールカウンセラーの仕事の一部ですから、学校の勤務時間内に行うべきことです。ただ、学校では面接がたくさん入っていて、スクールカウンセラーだよりを作成する時間がないことも多いと思います。また、学校ではスクールカウンセラーが使えるパソコンがないため、そもそもおたよりを学校で作ることができない場合もあります。こういった事情から多くのスクールカウンセラーは、自宅でスクールカウンセラーだよりを作成しているのです。
スクールカウンセラーの思い
スクールカウンセラーだよりは、多くのスクールカウンセラーが「自分の仕事がやりやすくなるように」と自分で考えて発行していると思います。自分として発信したい内容を考え、自分のペースで作成して発行していることが多いと思います。
そのため、スクールカウンセラーだよりの作成に費やす時間が、勤務時間に含まれず自宅仕事となったとしても多くのSCがスクールカウンセラーだよりを頑張って作成しているわけです。
本当は、勤務時間内に行うべきことですが、スクールカウンセラーが自分の発信したい内容についてのおたよりを自分のペースで発行することは、自主的な活動として意味があるとも言えます。
スクールカウンセラーのだよりの内容に学校から要望があることも
一方、スクールカウンセラーだよりの内容について、学校から要望が出されることがあります。例えば、対人関係のトラブルが多くなっているから、人とのかかわり方についてスクールカウンセラーだよりで啓発してほしいと学校から言われることがあります。また、学校がSOSの出し方教育を実施しなければならないから、スクールカウンセラーだよりでもSOSの出し方について取り上げてほしいという要望が学校から出ることもあります。
勤務時間内に時間を確保することが必要です
こういった場合は、学校が学校としての課題に対処するためにスクールカウンセラーだよりの発行を求めていると捉えられます。こういった場合は、スクールカウンセラーが自分で自分の発信したい内容のお便りを自分の時間を使って自分で作成することとは、全く違った位置づけの活動になると考えられます。学校として、学校の課題に対処するためにスクールカウンセラーだよりを活用したいのであれば、スクールカウンセラーの勤務時間内におたよりを作成する時間を学校が確保することが必要だと思います。
