スクールカウンセラー便りを発行するからには、やはり子どもに読んでもらえるようなものを作りたいですよね。
どんなふうに作れば、子どもに読んでもらえるのでしょうか?
この記事では、見やすくわかりやすいスクールカウンセラー便りの書き方を解説していきます。
見やすいスクールカウンセラー便りはどれか?
例として、中学生向けのスクールカウンセラー便りを作成してみました。
この中で、見やすいものはどれでしょうか?
①のスクールカウンセラー便りが一番見やすいと思います。
②は文字が多く、みっちりと文章が書いてありますね。これをぱっと見て子どもは、「なんだか難しそう」「読むのが大変そう」と感じて、読まないかもしれません。
③は装飾が多く、にぎやかな印象ですね。目は引くかもしれませんが、どれが重要な情報なのか、どこを読めばいいのかわかりにくいです。
では、①のようなスクールカウンセラー便りを作るには、どのような工夫をすればいいのでしょうか?
文章と余白のバランスは7:3くらい
「たくさんの内容を盛り込んで、中身の濃いスクールカウンセラー便りにしたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、あまりにも文章が多いと、そもそも読んでもらえない可能性が高くなります。
余白をバランスよくいれることで読みやすくなるので、余白もとても重要です。
改行を適度に入れる、全体を遠目から見て確認する、などの工夫をすると良いです。
文章と余白のバランスは7:3くらいを意識して全体を整えましょう。
フォントやフォントサイズは基本統一する
フォントが統一されていないと、情報量が増えて、わかりにくくなります。
フォントは基本的に統一して、目立たせたい部分は太字にしましょう。
フォントサイズもバラバラだと、同様にわかりにくいです。
フォントサイズを大きくするのは、タイトルや見出しのみにとどめると良いです。
また、フォントサイズが小さすぎないかも注意しましょう。
装飾やイラストは全体の1割
装飾やイラストがあると、華やかな印象になりますよね。
なしにしてしまうと地味で事務的な雰囲気になってしまうので、必要不可欠なものです。
しかし多すぎると、肝心の内容が目立たなくなります。
また、視覚情報の処理に困難のある子どももいるので、過度な装飾はひかえましょう。
装飾やイラストは全体の1割程度にしておくと良いです。
図や表を入れる
伝えたい内容を一生懸命書いていると、文章ばかりになってしまいがちですよね。
そういった場合は、書いた文章を見返して、以下のことを試してみましょう。
- 箇条書きにできそうな部分を探して、箇条書きにして枠で囲う
- 矢印を入れられそうな部分を探して、矢印を使った図にする
- 開室日・来校日をカレンダーにまとめる
このような工夫で、ぐっと見やすいスクールカウンセラー便りになります。
白黒で印刷して確認する
忘れてしまいがちですが、スクールカウンセラー便りは、白黒印刷で配布されることがほとんどです。
「パソコン上ではあざやかでキレイな画面だったのに、配布されたお便りを見たら微妙・・・」ということにならないよう、白黒に印刷して見ばえを確認しましょう。
印刷してみると、文章の間違いや印刷のズレがあることに気がついたりもします。
完成したら、白黒に印刷して確認するようにしましょう。
書き方のまとめ
- 文章と余白のバランスは7:3くらい
- フォントやフォントサイズは基本統一する
- 装飾やイラストは全体の1割
- 図や表を入れる
- 白黒で印刷して確認する
この5つの工夫で、子どもに読んでもらえる、見やすいスクールカウンセラー便りが作れます。
冒頭のスクールカウンセラー便りのサンプルを載せますので、参考にしていただけると幸いです。