スクールカウンセラー便りの有効活用

せっかく発行したスクールカウンセラー便りは子どもたちに配布するだけではなく、有効活用を考えることも良いでしょう。

全職員に配布する

学校には先生以外にも多くの職員の方がいます。子どもたちだけではなく、教職員の皆さんにスクールカウンセラー便りを配布すると良いでしょう。

スクールカウンセラーは、他の曜日に勤務する非常勤の教職員とは顔を合わせることも少ないため、スクールカウンセラー便りを通して存在を知ってもらうことは大切です。教頭先生に相談するなどして、確実に全教職員に配布するようにしてください。

掲示する

教室に掲示してもらうことも大切な方法ですが、教室の掲示スペースは他の掲示物でいっぱいの場合が多いと思われます。廊下の掲示板を探して、学校の許可をもらって掲示すると良いでしょう。

また、保健室や図書室に掲示スペースがあれば、そこに掲示してもらうことも良い方法です。もちろん、カウンセリングルーム内やカウンセリングルームの入り口(近くの壁)には必ず掲示してください。

バックナンバーの閲覧

バックナンバーをファイルしたものを閲覧できるようにしておくことも一つの方法です。保健室や図書室に置いてもらえる可能性は高いと思われます。何号か発行が進んだ段階で、依頼してみると良いと思います。

帰りの会で紹介してもらう

担任の先生から、スクールカウンセラー便りの内容に触れてもらうことは、非常に良い方法です。帰りの会で一言でも良いので触れてもらうと、子どもたちが読んでくれる可能性は高くなります。

学校のホームページにアップする

学校はホームページを活用することが求められています。スクールカウンセラー便りをアップすることは、その点からも良い方法だと思います。教頭先生に許可をもらってから、ホームページ担当の先生にデータを渡してお願いすると良いでしょう。

ただし、その際には、個人名などの固有名詞を削除したり伏せ字にしておくことを忘れないようにしてください。また、ホームページに掲載する場合は、子どもたちに配布する場合よりも、社会的に公正な内容であることが求められます。文章表現や著作権には、より配慮してください。特に、お便りに掲載したイラストの著作権が問題となる場合があります。使用したイラストが、著作権の問題がなく無料で使用できるかどうかを確認してください。

記事の執筆

半田一郎(公認心理師・臨床心理士)

タイトルとURLをコピーしました