スクールカウンセラー便りを作成するからには、ちゃんと読んでもらいたいですよね。
文章が読みづらいと、スクールカウンセラー便りを読んでもらえない可能性が高くなってしまいます。
そこで、読みやすい文章を書くための工夫を5つ紹介します。
すぐにできるものばかりですので、是非実践してみてください。
読みやすく、わかりやすいスクールカウンセラー便りを書くことができるようになります。
一文は30文字程度にする
伝えたい情報を一気に書いて、一文が長くなっていませんか?
長い文章は、内容を伝わりにくくします。
例を見てみましょう。
(例)
✕ カウンセリングで話してもらったことは、原則誰にも言わず、秘密は守られますので、安心して相談に来てください。(53文字)
○ カウンセリングで話してもらったことは、原則、誰にも言いません。秘密は守られますので、安心して気軽に相談に来てください。(31文字/28文字)
内容は同じですが、2つの文に分けることでわかりやすくなりました。
一文が長くなってしまったら、文を分けましょう。
一文は30文字程度におさめると読みやすいです。
文末にバリエーションをもたせる
ずっと同じ言い回しの文末が続くと、読みづらい文章になってしまいます。
例を見てみましょう。
(例)
✕ 新学期が始まります。季節の変わり目でもあるので、体調に気をつけたいと思います。体調の変化は、心にも影響を与えます。
○ 新学期が始まりましたね。季節の変わり目でもあるので、体調に気をつけましょう。体調の変化は、心にも影響を与えます。
文末が同じだとテンポが悪く感じませんか?
文末に変化をつけている方は、テンポ良く読めますよね。
このようにバリエーションをもたせると、スムーズに読み進められる文章になります。
下に文末の表現を書き出すので、参考にしてみてください。
です・ます/でした・ました/ですね・ますね
〜でしょう・〜しましょう/〜ください
体言止め/疑問形
漢字とひらがなのバランスは3:7
漢字とひらがなのバランスは3:7になるよう意識しましょう。
もちろん、厳密に調整する必要はありません。
ですが、漢字とひらがなのどちらかが多すぎると、読みにくくなってしまうので注意が必要です。
例を見てみましょう。
(例)
× 相談内容はどんな事でも構いません。
是非気軽に相談室へ来て下さい。
○ 相談内容はどんなことでもかまいません。
ぜひ気軽に相談室へ来てください。
漢字が多いと、読みにくいだけでなく固い印象になってしまいますね。
スクールカウンセラー便りは気軽に読んでもらえたほうがいいので、漢字を多用することは避けましょう。
箇条書きを使う
箇条書きにできる文章があれば、できるだけ箇条書きにしましょう。
文章でまとめるよりもわかりやすくなります。
例を見てみましょう。
(例)
× 相談内容は、心や体についての悩み、勉強についての悩み、部活についての悩み、友達関係、家族関係などさまざまです。
○ 相談内容は、以下のようにさまざまなものがあります。
- 心や体についての悩み
- 勉強についての悩み
- 部活についての悩み
- 友達関係
- 家族関係 など
箇条書きのほうが、情報が目にとまりやすいですよね。
スクールカウンセラー便りの1ページに1つ以上、箇条書きの情報があると、メリハリがついて良いと思います。
太字や線を活用する
強調したい部分やポイントとなる部分は、太字にしたり線を引いたりしましょう。
一目で重要な部分がわかるので、内容が入ってきやすくなります。
例を見てみましょう。
(例)
× 今月の開室日は、10日、20日、30日です。
普段開室している15日はお休みですので、注意してください。
○ 今月の開室日は、10日、20日、30日です。
普段開室している15日はお休みですので、注意してください。
ここで注意したいのが、こういった装飾を使いすぎないようにすることです。
装飾が多すぎると全体がごちゃごちゃして、重要な部分が目立たなくなってしまいます。
文字の装飾は、必要最低限にとどめましょう。
文章の書き方を学ぶには
文章の書き方をさらに学びたいという方には、2つの方法をおすすめします。
理想の文章をうつす方法と、本で学ぶ方法です。
それぞれ詳しく説明します。
理想の文章をうつす
「こんな文章を書きたい」と思えるような文章を、うつしてみましょう。
手書きでもパソコンでもかまいません。
ほかの人が作ったスクールカウンセラー便りや、心理関係の本をうつすのもいいですね。
文章をうつすことで、文の構造がわかったり、工夫されている点が見えてきたりします。
さらに、その文章が頭にインプットされるので、自分でも似たような文が書けるようになります。
簡単で、すぐにできる方法なのでおすすめです。
本で学ぶ
本を読んで文章の書き方を学ぶ方法も有効です。
スクールカウンセラー便りの文章を書くために、参考になる本を紹介します。
おすすめの本①「うまく」「はやく」書ける文章術
文章を書くテクニックよりも、情報の整理のしかたを中心に書いてある本です。
スクールカウンセラー便りを作成する上でも、情報収集や、情報の整理をする力は必要ですよね。
何を書けばいいかわからなくなりがちな方や、文章を書くのに時間がかかる方におすすめです。
おすすめの本②文章の問題地図
文章との向き合い方や、文章の書き方のコツが書いてある本です。
文章をどう書いていけばいいのか、考え方から細かいテクニックまで、幅広く解説されています。
文章を書くことに苦手意識のある方におすすめです。
おすすめの本③すぐできる! 伝わる文章の書き方
文章を書くための基礎的な方法や手順を、7つのステップに分けて書いてある本です。
シンプルな構造で、わかりやすく解説されています。
基礎的な知識を身につけたい方におすすめです。
読みやすい文章を書くための工夫まとめ
読みやすい文章を書くテクニックとして、以下のものを紹介してきました。
- 一文は30文字程度にする
- 文末にバリエーションをもたせる
- 漢字とひらがなのバランスは3:7
- 箇条書きを使う
- 太字や線を活用する
細かいことのように思えるかもしれませんが、ちょっとした工夫で、文章の読みやすさは大きく変わります。
スクールカウンセラー便りの作成に役立てていただけると幸いです。