スクールカウンセラー便りの具体例 16 目標を立てて成長しよう

目標を立てて成長しよう

勉強に部活に、皆さん一人一人が自分自身の成長を目指してがんばっていることかと思います。成長につながる目標の立て方のコツをお伝えします。

具体的な目標を立てよう

皆さんは、「成績を上げたい」とか「部活で活躍したい」とか、いろんな目標を持ってがんばっていることだと思います。目標を立てるのは大変すばらしいことです。実は、目標の立て方にはコツがあるのです。それは「具体的な目標を立てる」ということです。

目標は行き先です。具体的な行き先がないと、進むことさえできません。具体的な行き先があれば、少しずつ進むことができます。例えば「成績を上げたい」という願いを持っていたとします。それを具体的な目標にします。どの科目の成績をどこまで上げたいのかを具体的にするのです。例えば、「英語のテストで80点以上とる」というふうになります。

さらに、「~しよう」「~したい」という言い方ではなく、「~する」「~なる」と断言する言葉で目標を持ちましょう。「~したい」ということは、もう分かっていることなので、「~する」と言い切るほうが、目標に近づけます。

目標までの手段や方法も具体的にしよう

目標は行き先です。行き先が分かったら、次は何で行くのか(手段)が大切です。もし、手段や方法がはっきりしなくても、行き先さえ決まっていれば「とりあえず歩いて行こう」と考えて進むことができます。せっかくですから、より的確な手段で進むことを明確に意識するのです。そうすると、もっともっと目標に近づくことができます。

例えば、「教科書を暗唱して、英語のテストで80点以上とる」というふうになります。

「○○(手段)して、□□(目標)になる!」と考えよう

以上のことをまとめると、「○○(手段)して、□□(目標)になる!」という目標をたてるのが、おすすめです。

「成績をあげたい」という目標と「教科書を暗唱して、英語のテストで80点以上とる」という言葉の違いは小さなものです。でも、頭や心の中で働く力は、大変大きな違いになります。ぜひ、目標の立て方のコツをマスターして、学校生活を充実させてください。

記事の執筆

半田一郎(公認心理師・臨床心理士)

著作権は、執筆者に所属しますが、スクールカウンセラー便りに利用する場合に限って、自由にご利用いただけます。その際には、発行後で構いませんので、ご連絡をお願いします。スクールカウンセラーのお名前、学校名、発行日をお問い合わせフォームからお知らせください。

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