スクールカウンセラー便りの具体例14 自分の気持ちを聞いてもらおう

自分の気持ちを聞いてもらおう

学校生活は楽しいことばかりではなくて、色々と困ったことにも出会うと思います。友達づきあいで苦労している、勉強が分からなくなったということは誰でも直面する可能性がありますね。こういった困ったことは、意外と大変なストレスです。困ったことは、自分自身の成長につながる面がありますが、ストレスで辛い思いをしてしまうと自分の成長するためのエネルギーが足りなくなるかもしれません。だからこそ、困ったことが起きたときはストレスをためないようにすることが大切なのです。

ストレスをためないためには、色々なストレス解消方法がありますが、今回は「自分の気持ちを聞いてもらう」という方法を紹介します。

人に気持ちを聞いてもらこと

人に気持ちを聞いてもらうと、安心できたり、元気が出たり、良く考えられるようになったりします。どんな人も、人に気持ちを聞いてもらって分かってもらえると、心が整理されて、気持ちが落ち着いてくるのです。

もちろん、人に気持ちを聞いてもらうだけでは、困ったことは解決しません。でも、元気になってよく考えられるようになれば、困ったことの解決に近づきます。だから、ストレスを感じているときには、人に気持ちを聞いてもらうことがお勧めです。

気持ちを聞いてもらうときのポイント

安心できる人に話そう

身近な人で、この人なら聞いてくれそう、安心できるという人を見つけてください。その人に「話を聞いてほしいんです」と言うと良いと思います。アドバイスがほしいわけではない時は、「相談というわけではないんですけど」と付け加えても良いでしょう。

自分が話したいことを話そう

相手から質問されたとしても、話したくないことは話さないで大丈夫です。「今は、それはちょっと(話したくない)」と言えば大丈夫ですね。

自分の気持ちを伝えよう

どんなことで困っているのか、できごとや状況を詳しく説明するよりも、自分自身の気持ちを伝えることを大切にしてください。辛いとか、不安だとか、こわいとか、自分の気持ちを伝えることがおすすめです。そうすると、状況や周りのことよりも、あなた自身のことを分かってもらえます。

誰に話して良いか分からないとき

気持ちを話したいと思っても、話せる人が見つからないことがあるかもしれません。そういう時も、大丈夫です。前に、学校から相談先のプリントが配布されていると思います。SNS相談や電話相談など、いくつかの相談先が紹介されています。そこに相談してみることは良い方法です。SNSや電話はちょっと不安かもしれませんが、相談中に話せなくなったら、途中でやめらることも可能です。だから少し勇気を出して相談してみることもお勧めです。

それから、このスクールカウンセラーだよりを読んでくれたきっかけで、スクールカウンセラーにお話してみることもお勧めです。ぜひ、お話に来てください。

スクールカウンセラー 〇〇〇〇

記事の執筆

半田一郎(公認心理師・臨床心理士)

著作権は、執筆者に所属しますが、スクールカウンセラー便りに利用する場合に限って、自由にご利用いただけます。その際には、発行後で構いませんので、ご連絡をお願いします。スクールカウンセラーのお名前、学校名、発行日をお問い合わせフォームからお知らせください。

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